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本当に、欲しかったもの


満月- Fullmoon / emrank


かぐや姫:「おじいさん、おばあさん、私…お話ししないといけないことがあるんです。」

おじいさん:「かぐや姫、最近泣いてばかりで心配していたんだよ。一体どうしたというんだい?」

かぐや姫:「実は、私はもうすぐ…月に帰らないといけないんです。」

おじいさん・おばあさん:「なんだって!!一体どういう意味だい?」

かぐや姫:「私はもともと月の住人だったのです。次の満月の日には迎えが来て、
      お二人とお別れしなくてはいけないのです。」

おばあさん:「これからもずっと、ずぅっと一緒に暮らせると思っていたのに。」

おじいさん:「どうしても行かないといけないのかい?」

かぐや姫:「…ごめんなさい。気持ちは本当に嬉しいです。
      でも、私は帰らなくてはならないのです。」


+++++++


月と夕焼け / norio_nomura


 アパートの階段を上りながら、ふと 空を見上げると、
まんまるに優しく光るお月様が ぽっかりと浮かんでいた。
 それを見ながら、昔から多くの人に親しまれてきた「竹取物語」を思い出した。


*愛と美*



 かぐや姫はいつか おじいさんたちと別れる日が来ることを解っていた。
この世界でいつまでも一緒にいることができないことはよく分かっていたはずだった。
けれど、年月を経るにつれて3人の間に情が生まれた。

おじいさんとおばあさんはかぐや姫に喜んで欲しいと、
大切に大切に育てる中で、ますます美しくなっていくその姿に喜びを感じ、
慰められていた。

かぐや姫は二人から一身に愛を受け、
その思いに応えようとする中で二人が喜び、笑顔になる姿を見て
幸福を感じていた。

だからこそ、かぐや姫はその日が近付くにつれて涙を流し、
おじいさんとおばあさんは必死で止めようしたのだった。

3人はお互いに、愛と美という情的な力によって絆が結ばれていったのだった。


*永遠の愛*


いよいよ月に帰ろうとするとき、かぐや姫はある贈り物を残していく。


それは、不老不死の薬だった。

昔から人は「永遠に幸福であること」に憧れを抱いてきた。
それを手に入れるためには不老不死の薬は欠かせないものであったが、
もらった当人はそれを「捨てる」という選択をしたのだった。

何故か?

それは「かぐや姫」という「愛する対象」がいなくなったからだった。
おじいさん、おばあさんにとって、幸福とはかぐや姫を通して愛や美を感じられることであった。
だからこそ、かぐや姫を失った世界に魅力を感じることはできなかったのだ。
そのような世界に永遠に生きていても、喜びを得られないと判断したのであった。


Silhouette [ 鶴岡八幡宮 / 鎌倉 ] / d'n'c


昔はそうだったのか?
いや、今でも一人一人の心の奥底では永遠の幸福を求め、永遠の変わらない愛を探しているはずである。
かぐや姫が廃れることなく、こうして今もなお多くの人の心をひきつけていることが
その証拠である。


あの月も変わらずに光り続けている。
あのように変わることのない愛があるのだろうか。

Luna / torugatoru


あると信じて、求め続けて生きたい。
プロフィール

しずお

Author:しずお
今年から千葉のCARP代表になりました。
千葉CARPはW-CARP JAPANの理念に賛同しています。
このブログではCARPの活動やメンバーの様子、気になるニュースからつぶやきまで
CARPメンバーの日常を紹介します。

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